防犯対策のポイント

防犯対策のポイント1

引っ越しする際に気を付けておきたいことのひとつに「防犯対策」があります。
エントランスがオートロックになっているか?や空き巣が入られにくい高層階であるか?
というのは多くの方が特に気にされることかと思います。
しかし、防犯上最も重要であり、「自分の城」を守る最後の砦となる「鍵」についてのことを最重要視されている方は以外にも少ないのではないでしょうか?
ここでは、鍵や鍵の取り扱いについて知っておきたいポイントを数回にわたりご紹介します。

空き巣が好む家とは?

突然ですが、失礼ながらあなたが空き巣になった場合、どんな家は入りやすそうでどんな家は入りにくいと思うでしょうか?

入りやすそうだな・・と思うのは人どおりが少なかったり古い家など真っ先に思い浮かぶことでしょう。
逆に入りにくそうだと思うのは新しい家だと思う方が多いのではないでしょうか?

これは空き巣でなくても思うことは同じで、古い住宅は鍵も古いため、簡単に破ることができるからです。

最近では、侵入された場合に即通報が警備会社に届くセキュリティシステムなどもありますが、いくら最新のセキュリティシステムを導入しても、手慣れた空き巣であれば侵入さえできれば警備員が駆け付ける前に用事を済ましてしまうことも決して難しいことではありません。

防犯を考えるならディンプルキー

最初に最も重要なポイントをお知らせすると、鍵はディンプルキーをおすすめします。
平たい鍵の両面に穴が開けられたシンプルな形状が特徴で、実際に目にされた方も多いことかと思います。
新しい集合住宅のドア鍵で標準化されつつあるこの鍵のどこをおすすめしたいのかというと、まずピッキングに強いということが挙げられます。

鍵の内部に複雑な構造を持つディンプルシリンダーが内蔵され、従来の鍵の何十倍もの防犯性能を誇ります。
また、シンプルな見た目とは反して理論上何千億通りもの膨大なパターンを作成することができ、複製するのが極めて難しいといわれています。
また、コピー鍵の製作は原則として登録制となっており、コピー鍵を作るときは本人確認が必要となります。

ディンプルキーの普及は道半ば

ディンプルキーの導入により、鍵の防犯性能は飛躍的に向上していますが、空き巣の被害件数はまだ残念ながら劇的に改善したとは言いにくい状況です。
それは、ディンプルキーの導入はまだ3割程度となっており、空き巣にとってまだまだ入りやすい住宅が多く残っているからです。

大がかりなリフォームをすることなくただ鍵を交換するだけで防犯性能は見違えます。
従来の鍵も進化していますが、空き巣も鍵の構造を理解しているため、従来の鍵の住宅を重点的に狙います。
それに対しディンプルキーは構造を理解できても突破しづらくなっていますので、空き巣の心配をされている方はぜひディンプルキーを導入することをおすすめします。



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防犯対策のポイント1 -その2-

鍵の管理について

ディンプルキーがいかに優れているかということについては前項でご紹介しましたが、日頃持ち歩いている鍵やマスターキーの管理がしっかりしていなかったら本末転倒になってしまいます。
たとえば外出したときに、職場やレストランでトイレに行こうとして席を外す際、鍵はどうしていますか?

これは女性に多いのですが、鞄を席に置いていく方が多いのではないかと思います。
同僚や友人がいるからとか数分だけだから大丈夫と思うかもしれません。しかし、具体的な手法はここでは控えますが、実はたったその数分間で鍵の複製を作ることは十分可能です。

顔見知りが空き巣であることはあり得ないことかもしれません。しかし顔見知りや親しい人は、あなたの生活パターンや自宅を空ける時間を知っています。
また、現在は親しい間柄であったとしても、将来的にストーカー行為などで侵入されることはあり得ないことではありません。
顔見知りだからと安心するのではなく、鍵はどんなときでも肌身離さずにしっかりと管理することが大切です。

鍵は家の周りに置いておかない

昭和の時代は「鍵っ子」といって、共働きの両親の子どもが鍵を持っているということがよくありました。
忘れ物が多い子どもの場合は、家の玄関の植木鉢の下などに隠して、子どもが家に帰って来たときにそこから鍵を取り出すということもよく見られた光景でした。

ですが、現代でもこの習慣が残っている家族は少なくなく、いまだに家族で取り決めた場所に鍵を置いているという話はよく聞きます。
これでは、せっかく高性能な鍵を取り付けても意味がありません。

家族だけしか知らないから大丈夫と思うかもしれませんが、だいたい隠し場所は玄関回りということが多く、空き巣が合いカギを見つけて侵入するパターンは後を絶ちません。
特に植木鉢の下や郵便受けの中、玄関マットの裏など誰でも簡単に思いつきそうな隠し場所は絶対にやめましょう。
巧妙に隠したつもりでも、いとも簡単に見破られます。

引っ越しで入居する前に鍵を交換してもらう

新築でない物件に入居する際は、必ず鍵を交換することを忘れないよう心がけましょう。
ほとんどの場合、入居時に不動産業者か大家さんから鍵の交換について説明があり、入居時の費用の中に鍵交換代が含まれているはずです。

まれに敷金に含まれていることもありますが、鍵の交換に関して何も説明がないようでしたら、自分から聞くことを忘れないようにしてください。
また賃貸物件の場合、入居後勝手に鍵を交換することは控えましょう。
どうしても交換したい場合は、必ず不動産業者か大家さんに相談してから交換することをお忘れなく。



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