空き巣は留守宅を狙うため鉢合わせする危険は高くありませんが、泥棒の中には女性宅を中心に狙う居空きや忍び込みなども存在します。体力的に弱いとされる女性の場合は、万が一鉢合わせしても力でねじ伏せやすいと思われていることが理由となりますが、女性の一人暮らしの防犯対宅はどのように行うのがベストなのでしょうか? ここでは女性の防犯対策をご紹介していきましょう。
防犯対策の最大のポイントは、外から見て女性が一人で住んでいることが一発で見抜かれるようにすることです。
窓に取り付けられているカーテンが女性らしいデザインだったり、窓の近くにぬいぐるみなどが置かれているのは、積極的にアピールしていることと変わりません。
洗濯物なども窓やベランダに干すのではなく、部屋の中に干すよう心がけましょう。
天気の良い日にベランダに干したいと思ったときは、男性の衣類も一緒に干すようにすれば、同居人がいるようにアピールすることができます。
また訪問者が訪ねてきた場合も、ドアチェーンは必ず付けておくようにし、不用意にドアを開かないよう注意しましょう。配達物が届いたときも、すぐに出られないためドアに置いておいてもらうように伝えれば大丈夫です。印鑑もドアチェーン越しに対応することができますので、訪問者がいなくなったことを確認してから配達物を受け取るようにします。
出かけるときや就寝時は、必ずすべての窓に鍵をかけておきましょう。
在宅時でも極力窓には鍵をかけておくことをおすすめします。
一般的な窓にはクレセント錠と呼ばれる三日月形の鍵が設置されていますが、これは本来部屋の気密性を高めることを主な目的としたもので、防犯性能は決して高くありません。賃貸物件などでは窓を交換するのは難しいところもありますが、サッシの上から設置できる補助錠なども手軽に購入することができます。また、窓ガラスが割られることを防ぐために、窓に貼る防犯フィルムの導入なども有効な手段となります。
玄関ドアの交換は、賃貸物件の場合大家さんに相談が必要となりますが、自費で対応すると伝えれば鍵やドアの交換が可能となる場合があります。
自分の部屋の玄関鍵の種類を調べて、鍵の交換で対応できるのか、あるいはドア自体を交換する必要があるのかを調べておきましょう。
鍵を交換する場合は、サムターン防止カバーなどのサムターンの対策を行っておくことをおすすめします。
また、部屋の中の覗き見対策として、ドアスコープの居室側を覆って目隠しします。市販のドアスコープカバーを設置してもよいでしょう。
前回は主に一人暮らしの女性宅の防犯対策をご紹介しましたが、ここからは引っ越しを考えていたり、これから一人暮らしを考えている人に向けて、お部屋探しの段階での防犯対策を中心にご紹介します。
最近ではワンルームのアパートでも、オートロックの物件が増えてきています。
オートロックがない場合でも、エントランスに防犯カメラが設置されているだけで不必要な侵入者を防ぐことができますので、まずは防犯設備が整った物件を探すことがポイントとなります。
ただし、エントランスに防犯対策がされていても、アパートの一階やベランダが道路に面しているような物件は避けた方が無難です。
このほか帰宅時に公園や河川敷を通らなければならない物件も要注意です。このような物件の場合は夜間の人通りも確認しておいたほうがよいでしょう。
出女性の一人暮らしの場合は、多少家賃が高くても、防犯面でしっかりと対策された物件を選ぶことを強くおすすめします。
具体的な設備としてはオートロックであること、防犯カメラが設置されていること、モニター付きインターフォンであるかということが挙げられます。
このほか、ゴミ捨て場が屋内にあるかや管理人の配置時間なども調べておいたほうがよいでしょう。また、物件だけでなく周辺環境も重要なポイントです。
駅から家までの道に人通りが少なかったり死角になりそうな場所がないかを確認したり、近所に交番やコンビニなどが近くにあるかということもしっかり確認しておきたいところです。
ここからは一人暮らしを始めたあとの防犯対策となりますが、まず、通常の鍵に加え補助錠を導入しましょう。
賃貸物件の場合はすべて自費となりますが、安心をお金で買うという意識づけが大切です。
ホームセンターや鍵屋で手軽に購入できるので、入居後すぐに導入することをおすすめします。
このほか、表札を出さない、洗濯ものを外に干さないなど、なるべく女性が一人で暮らしていることを知られないように注意しましょう。
また、女性一人でエレベーターを使用するのは非常に危険ですので、低層階に住んでいる場合は極力エレベーターではなく階段を利用しましょう。
これ以外にも露出の高い服装をして近所を歩かないとかSNSで自宅が特定できるような情報を公開しないなど、日常生活から一人暮らししていると思われないよう行動することも重要となります。