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上越新幹線、JR高崎線、八高線を始め、関越自動車道本庄児玉インターチェンジや国道17号、254号、462号などの主要道路が縦横に走り、東京と上信越方面を結ぶ交通の要衝となっている本庄市。

平成16年3月に上越新幹線本庄早稲田駅が開業したことにより、東京駅からの所要時間は約50分に短縮され都心へのアクセスが向上しました。
首都圏の近郊都市として発展し、児玉工業団地やいまい台産業団地などに代表されるように、近代工業が盛んとなっています。

JR本庄市を中心とした市街地には、ホテルやマンション、オフィスビルなどが建ち、大手スーパー等大型店も進出するなど、児玉郡市周辺の商工業の中心となっています。 工業のほか農業も盛んで、肥沃な農地で栽培された、ネギやキュウリ、ナス、タマネギ、ほうれん草、大和芋、レタス等などの野菜、ぶどう、いちご等の果樹も首都圏などに出荷されています。

早稲田大学の本庄キャンパスが所在し、新幹線にも本庄早稲田駅が設置されたことにより、文教都市としての人気も高まっている本庄市。
縄文期の遺跡や出土品が発掘されるなど、古くから人が暮らしていたと考えられ、中世では五十子陣が築かれ軍事的な要衝となり、江戸時代は中山道最大の宿場町として、一時期は遷都も計画されていたほど栄えていたなど、時代によってさまざまな歴史を持つことも興味深いところです。

また群馬県富岡市と並び養蚕業が盛んに行われた地域としても知られ、富岡製糸場と連携して絹産業遺産群の環境整備が進められています。
養蚕業や絹産業の遺構は現代においても市内に点在し、市内で製造された絹製品は本庄市のご当地土産として、道の駅などで購入することができます。

本庄市は県内でも祭の多い都市として知られています。祭シーズンは夏から秋にかけてですが、その最初を飾るのが7月に行われる本庄祇園まつりです。
埼玉県の無形民俗文化財に指定されている獅子舞をはじめとして、20基を超える町内の大人みこしと子供みこしによるパレードは一見の価値があります。

獅子舞で賑わう本庄祇園まつり(旧本庄市)、祇園まつりのあとは、八幡の祇園祭といわれた八坂神社のお祭りであるこだま夏まつり、そして11月には鉦や太鼓の音とともに、豪華絢爛な山車10基を曳き廻す北関東随一の本庄まつりや八幡神社のこだま秋まつりが行われます。

本庄市は時代によってさまざまな歴史を持つことから、歴史にまつわる遺構が現在でも数多く残されています。
縄文期に本庄市で人々が暮らしていたことを今に伝える大久保山古墳群では、県内最大の前方後円墳を見ることができます。

中世の遺構としては県指定史跡である雉岡城跡が有名です。城の建造物は現存していませんが、夜泣き石や姫塚を始めいくつかの伝説は今も語り継がれています。
江戸時代になると本庄宿として中山道の宿場の中で最も多くの人口と建物の数を誇り大いに栄えましたが、現在でも中山道沿いには多くの蔵や商家、寺院などが数多く残されており、当時の面影を残す景色に出会うことも、本庄市の街歩きの楽しみのひとつといえるでしょう。